私たちが描く未来
Sustainable
希望に満ちた未来を、
日東製網から
資源循環の
未来へ
資源のムダを省き、有効に活用する社会の実現を目指し、環境配慮型素材を使用した漁具類の開発や、廃棄漁具の再製品化、端材の有効活用などのテーマに取り組んでいます。
従来PE(ポリエチレン)が主に使用されてきた養殖生簀を、リサイクルが容易な銅合金網に置き換え。銅合金は網の汚れを防ぐため長く使用でき、メンテナンス作業を軽減することができます。
業界初となる、廃棄漁網から漁網へのリサイクルを、素材メーカーと共に実現。強度や耐久度の低下といった課題を解決し、バージン材料100%と遜色ない物性を持つリサイクル漁網を実現しました。
廃棄・投棄漁具が海洋を漂う「ゴーストギア」問題の改善に向けた取り組み。廃棄漁網を、アウトドアなどに使えるファッションバッグにアップサイクルするプロジェクトを実施し、話題を獲得しました。
網製品製造の過程で生じる端切れを、たわしとして製品化し、資源のムダを削減しようとする地元企業のプロジェクトに協力。当社は旋網製造時に発生する端材を無償提供しました。
持続可能な
漁業の未来へ
従来の漁業は、操業時に海洋ごみを発生させたり、水質汚染の原因を生むなど、海の環境に負荷を与える側面がありました。このような状況を改善するため、多様な技術を開発しています。
養殖に適した穏やかな沿岸海域は、養殖魚のエサの沈殿により水質汚染が進むこともあります。当社は沖合での養殖を可能にする複合技術の提供により養殖候補地を拡大し、水質汚染改善にも貢献。
海苔の養殖現場では鳥類、魚類による食害が深刻化し、損失は数十億円規模という試算も。当社はクロダイなど魚類による食害を防止する専用ネットを製造・販売。瀬戸内を中心に採用が進んでいます。
定置網の設置シミュレーションや、定置網内の魚群モニタリングシステム、漁網の水中形状と荷重を計算・可視化するシステムなど、ICT活用による漁業の効率化技術を開発・提供しています。
従来漁網に用いられてきた浮力体は、数年で老朽化して壊れ、海を漂うゴミになることも。こうした放散を食い止めるため、当社は圧倒的長寿命のHDPEフロートを独自に開発し、提供しています。
従来のカキ筏は、台風で大破して漂流ゴミを発生させることがありました。当社のカキ筏は浮沈操作が可能なため、荒天時には海に沈めて被害を防ぎ、成貝の脱落軽減やゴミ流出防止を実現します。
養殖には適さないとされてきた波浪·潮流の厳しい海域でも養殖を可能にする技術を開発。養殖生簀を沈めたり浮かせたりできる世界初の「大型浮沈式生簀」を実現し、養殖事業の安定化に貢献します。
森林保全の
未来へ
当社が提供する網は、漁業以外の領域にも広がっています。植物を原料とし、カーボンニュートラルな性質を持つ繊維(PLA)を使用した網などにより、環境負荷低減の提案を行います。
植林直後の苗木には獣害から守るためネットが使用されますが、木が成長し、不要となった後は撤去が必要。当社は環境中に放置しても自然に還るバイオマスの網を製造し、提供しています。
農業用の化学繊維ネットは、収穫後にからまった植物と分別して処分する必要がありましたが、当社は天然素材100%のネットを製造。収穫後にそのまま焼却処分することが可能になりました。
世界共生の
未来へ
これからの未来は、いずれかの国が単独で豊かさを追及することはできません。当社は漁業に関する技術やノウハウを海外の国に提供することで、世界全体の生活の発展を目指します。
現地の人々の生活向上のため、同国政府より依頼を受け、日本独自の技術である小型定置網の導入を進めるプロジェクトに参画。漁業事業者を日本に招いての研修実施などにも関わっています。
100年に一度の超大型台風によって甚大な被害を受けたフィリピンの復興支援プロジェクトとして、台風に強い養殖生簀を設置。継続的な技術指導・普及活動により、復興をサポートしました。
多様な働き方の
未来へ
日東製網で働く一人ひとりが無理なく勤められるように柔軟な働き方を実現。働きながら子育てしやすい制度や環境も充実させ、厚生労働省が定める「くるみん認定」を取得しています。
女性はもちろん、男性も育児休暇が取れる職場を目指して環境を整備。対象男性に対して制度説明と積極活用を促し、2023年度の男性育児休業取得率は40%を達成しました。
宇宙空間保護の
未来へ
日東製網の取り組みは、地球環境だけに留まりません。宇宙開発が盛んになる中で問題となっている地球の衛星軌道上の宇宙ゴミ除去にも、私たちの技術が活かされています。
JAXAと共同でデブリ除去システムを開発しています。システムの中核となるひも状の導電性テザーに無結節網の技術を応用し、2015年に素材が完成。現在は実証実験に向けた研究が続いています。