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丸榮水産様
Case study

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プロフィール

丸榮水産様

1968年創業の有限会社丸榮水産は北海道の東しゃこたん漁業協同組合に所属。大型定置網漁の事業者として地域漁業において重要な役割を担っている。主な漁獲対象は、ブリやクロマグロ、イカ、サバなど。

以前の課題

地域一帯でブリ漁の活性化を目指すが
事業をいかに最適化するかが課題に

積丹沖で定置網漁を営む丸榮水産は、かつてはクロマグロを主要な漁獲対象としていました。しかし近年魚種構成が変化し、年間水揚げ金額の半分以上をブリが占めるように。そこで所属する東しゃこたん漁業協同組合や積丹町などと共に、ブリ漁を地域の産業として発展させ、積丹産ブリのブランド化を目指すプロジェクトを発足しました。
しかしそのためにはこれまでの事業を抜本的に見直す必要があり、安定的な漁獲の継続や流通ルートの確保など多方面に課題が。漁具の問題も大きく、一般的な定置網では狙っていないクロマグロが入網し、漁獲枠制限を超過するおそれがあるため対策が必要でした。

日東製網のご提案

知見を生かして改革型漁網の導入など
トータル提案を実施。二人三脚で事業改革へ

新たな事業への意欲的な挑戦を日東製網はこれまで培ったノウハウを生かして全面的にサポートしました。網型においてはブリの漁獲向上を実現しつつ、クロマグロとの混獲を回避できる底建網を新設。日東製網には全国のお客様とのやり取りで培った知見があり、これを活用することで最適な漁具を共に作り込んでいきました。
このほかにも新たな漁船をご提案して省人・省力・省エネ化を実現。網内の魚群などの情報をリアルタイムで入手できるシステムを実装し、操業の効率や生産性を向上。ほかにも流通ルートの仕組みづくりなど課題一つひとつに対し細やかな提案を行うことで事業改革を支えました。

お客様の現状

水揚げ量が増え、ブランド化にも成功。
ブリ漁が地域を支える基幹産業の一つに

この改革案は、水産庁が推進する「もうかる漁業創設支援事業」に採択され、助成金を受けることができました。実働後はブリの水揚げ実績が1年目から計画を大きく上回るほど順調で、低コスト・高収益の安定した経営を実現しています。
また、12~13kg以上かつ脂肪率20%以上(実質の数値)の厳選された個体に「鰤宝(しほう)」という名を冠し、高級ブリとしてブランド化にも成功。豊洲をはじめ関西や北陸の市場にも出荷し、そのおいしさから評価が年々高まっています。さらに丸榮水産は漁獲物の水揚げ作業の見学や鰤宝の試食を楽しめるツアーも実施予定。本プロジェクトの影響は観光面にも波及し、地域の活性化に大きな貢献を果たしています。

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