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マルハニチロAQUA様
Case study

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プロフィール

マルハニチロAQUA様

カンパチやブリの養殖を担うマルハニチロ㈱のグループ企業。今回改善を実施されたマルハニチロ㈱桜島事業所は、薩摩半島と大隅半島に挟まれ、穏やかな海況の錦江湾で日本最大のカンパチ・ブリの養殖業を運営されています。

以前の課題

寄生虫ハダムシによる歩留まり悪化。
対策には大変な手間とコストが…

カンパチの養殖場では、寄生虫であるハダムシによる被害が年々深刻化しています。寄生されたカンパチは、かゆみから体を金網に擦りつけるため、魚体に傷がつき、病気を発症するリスクが高まります。また、寄生のストレスから成長スピードも鈍ります。そのためハダムシが寄生しやすい夏期期間は、定期的な薬浴作業で除去する対策が必要。生産者は、週に1回、生簀内をシートで覆い、そこに駆虫薬を投じる薬浴作業を行います。
また、ハダムシの寄生を抑制するために生簀の金網を常にきれいに掃除しておく必要があります。マルハニチロAQUAでは、これらの作業が大変な労務であり、駆虫薬や金網洗浄のコストが高くついていたそうです。

日東製網のご提案

汚れにくい銅合金生簀の導入により
薬品に頼らないハダムシ対策を推進

日東製網からのご提案は、防汚効果を持つ銅合金網の生簀に切り替え、薬品に頼らないハダムシ対策を行うことでした。この網は銅の特性により生物の付着を防ぎ、こまめに網掃除をしなくても生簀を清潔に保てる点がメリット。
マルハニチロAQUAでは当初銅合金網の耐久性や効果に不安をお持ちでしたが、日東製網から海外養殖企業での成功事例を聞いて関心を持ち、また2年間におよぶ実証実験を通じて懸念点を確認し、納得の上で本格導入に踏み切りました。

お客様の現状

これまで対策に投じていた労力・費用が
一気に軽減され、利益率が向上

銅合金金網生簀の導入以降、ハダムシの寄生が軽微となったため、薬浴作業は従来1台当たり年に10回程行っていましたが0回に。また、洗網作業は1台当たり年に20回ほど実施していましたが1・2回で済むように。また、8×8mの生簀80台を20×20mの銅合金生簀12台に置き換えたことで作業の省力化も実現しました。
桜島事業所の山本所長は「銅合金金網生簀の導入コストは既存の網に比べて高価なものの、運用面や飼育係数の改善で金網以外に掛かるコストの削減を実現した。また、銅合金の金網はリサイクルができるという点も環境に配慮する当社の方針に合致している」と語ります。現在は省人・省力化を進め、さらには品質を高める努力をされているそうです。

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